ぼくはもともと歯周病になりやすい体質で、腫れて痛くなって歯医者に行って、また腫れて…を繰り返していました。
約6年前に引っ越した先で、歯医者さんを2か所か3か所行きました。
あまり信頼できる感じがしないので、数ヶ月あけて別のところをあたってみるという感じでした。
そのときは平日日中の仕事をしていたため、夜遅くまでやっているところを選んでいました。
夜遅くまでやっている歯医者さんの中で探すのは諦めて、夜はやっていない歯医者さんの中で、近所で歯周病が専門と書いてあるところがあったので、そこに行ってみることにしました。
そこの歯医者さんと歯科衛生士さんのおかげで、ぼくの歯周病が治りました。
歯医者さんは歯周病についてゆっくりていねいに説明してくれ、「歯周病は時間をかけてじわじわ治していくもの」ということを、ぼくの頭と心がしっかり受け入れられるように話をしてくれました。
そして、歯科衛生士のお姉さんがとても熱心に歯磨きの大切さを話してくれ、歯磨きのやり方と使う道具について教えてくれました。
普段なら「しつこいなあ」と感じるレベルの熱心さでした。
以前は、歯医者さんや歯科衛生士さんに「1日2回は磨いて」とか「歯間ブラシを使って」とか言われても「はい、はい」と返事だけして実行することはありませんでした。
でも今回はなんだか「言うことを聞いてみよう」という気になれました。
たぶん、歯科衛生士のお姉さんが本気でぼくを心配して言ってくれて、その本気の心を感じられたからだと思います。
この歯医者さんに4年くらい通って歯周病はほぼ治り、その後引っ越して別の歯医者さんに通い、先日とうとう定期検診が1回で終わるといううれしいことがありました。
今までは掃除で2、3回は通っていましたが、今回は「汚れも少なく歯茎も引き締まっているから1回で大丈夫」と言われました。
ぼくにとって「歯周病が治った!」と思えた瞬間です。
ここから、ぼくが歯医者さんと歯科衛生士さんに指導されて実際やり続けている、歯磨きの方法と使っている道具についてお伝えします。
歯磨きの方法と道具
ぼくが教えてもらった歯磨きのポイントは2つです。
- 毎日2回磨く
- 歯間ブラシを使う
毎日2回磨く
「タイミングはいつでもいいから、なんとかがんばって1日2回歯磨きをしましょう!」
「“食べた後はしばらく唾液が活躍するからすぐに磨かないほうがいい”とか言われてるけど、そんなこと気にしなくていいから、とにかく1日2回歯磨きをしましょう!」
と言われました。
ぼくは食べた後すぐのタイミングで毎日2回磨くようにしました。
今現在でも食べた後すぐに磨いています。
「タイミングはいつでもいい」と言ってくれたおかげで、なんとか1日2回磨く習慣が身につきました。
「食べた後30分後に磨こう」というチャレンジをこれまで何度もしましたが、ほぼ失敗に終わってます。
食べて→食器を洗って→拭いて→戸棚にしまって→歯磨きして→完了!
というのが気持ちいいです。
これからも食べた後すぐ磨くというタイミングでいこうと思います。
歯間ブラシを使う
歯医者さんでは
- 普通の歯ブラシ
- 歯間ブラシ3種類(I字型Sサイズ、I字型Mサイズ、L字型)
- 手鏡(拡大鏡)
- ポイントケアブラシ
を勧められて、全てその歯医者さんで売っているものを買って使っていました。
歯科衛生士さんは、「毎回必ず歯間ブラシを使ってください!」と強調していました。
さらに「手鏡(拡大鏡)を見ながら歯間ブラシを使うと、やったという実感が湧いてがんばれる」と手鏡の使用も勧めてくれました。
その言いつけを守ったことで歯周病が治ったのだと思います。
ぼくがそのとき使っていたブラシと今使っているブラシ、手鏡をご紹介します。
普通の歯ブラシ
当時歯医者さんで買っていたのは、バトラーの歯ブラシです。かたさは「#222 やわらかめ」です。
歯周病がたいぶよくなってからは、かたさ「#211 ふつう」のものに切り替えました。
引っ越してその歯医者さんに行かなくなったので、その後はドラッグストアやスーパーで売っているガムの歯ブラシを使っています。かたさ「#211 かため」です。
歯茎が健康になり、歯ブラシを当てても痛くないので「かため」を使ってます。
この歯ブラシは柄が普通の歯ブラシより少しだけ長く、ぼくはそれが気に入っています。
当時、歯ブラシの当て方や磨き方について、特に細かい指導はされなかったです。
他の歯医者さんでは細かい指導をされたことがたくさんありますが、内容は覚えてないです…
とにかく1日2回磨くことを強調していました。
振り返ると、「重要なことに絞って、他のことはばっさり捨てる」という勇気ある指導だったなあと思います。
歯科衛生士さんに感謝感謝です。
今は、歯ブラシの当て方でひとつだけ意識してがんばって実行していることがあります。
それは一番奥の歯、上下左右で4本ありますが、その歯の裏側になんとか歯ブラシを当てるということです。
歯ブラシを奥に入れて、奥歯の外側の側面にブラシがついた状態にし、そこから歯ブラシの柄を思い切り外側にぐいっと持っていくと、なんとか歯ブラシが当たってくれます。
口が横に引っ張られてちょっと痛いというくらいがんばる必要がありますが…
奥歯の裏側は、このあとご紹介するポイントケアブラシで磨けばいいと指導されていたのですが、歯ブラシでも当てられたらいいなと思ってがんばっています。
歯間ブラシ3種類(直線型Sサイズ、直線型Mサイズ、L字型)
歯科衛生士さんが毎回使うように強調していた歯間ブラシについてです。
たぶん、歯周病が治った原因の大半を、歯間ブラシが占めているのだろうと思います。
歯間ブラシに感謝感謝です。
- I字型Sサイズ(形が直線)
- I字型Mサイズ(形が直線)
- L字型(形が直角に曲がっている)
の3種類を、当時から今現在まで使っています。
一番奥の隙間は、I字型では入らないので、L字型を使って掃除します。
それ以外の歯の間は、隙間の大きさによってI字型のSサイズかMサイズかを使い分けます。
当時歯医者さんで買っていた歯間ブラシは結構値段が高く、歯間ブラシは交換頻度が高いので、早々にドラッグストアで売っている商品に切り替えました。
その時から現在まで使っている歯間ブラシをご紹介します。
歯間ブラシ I字型 Sサイズ
白いキャップで持つ部分を長くできるので、とても使いやすいです。
このキャップは、逆さまにしてブラシに被せて保護できます。
ブラシの部分の長さがしっかりあるので、往復させやすいです。
これよりブラシの長さが短いものを使ったことがありますが、往復させるときに引きすぎて歯から外れてしまうことが多く、使いづらいと感じました。
この商品は、歯医者さんで売っていた高価なものよりブラシの長さは短いですが、ぼくには十分だと感じてます。
どこでも置いてあるわけではないですが、近所のドラッグストアやスーパーを何軒か回れば、すぐ見つけられるくらいの感じで、実店舗での取り扱いは多いと思います。
ぼくはこの歯間ブラシで、上の歯の間1ヶ所と下の歯の間7ヶ所、あわせて8ヶ所を磨いています。
まずこのブラシを使って、そのあとすぐ下で紹介するMサイズの歯間ブラシに持ち替えて、残りの部分を磨きます。
歯間ブラシ I字型 Mサイズ
この歯間ブラシで、奥歯を除いた残りの部分を磨きます。
SサイズとMサイズではかなり太さが違うと感じます。
2種類使うことのわずらわしさはありますが、きちんと掃除できるかということを考えると、歯の隙間の大きさに応じてブラシのサイズを変えた方がいいと思います。
何度か1種類で済ますことにチャレンジしましたが、「2種類使ったほうがいいな」という結論に達しました。
歯間ブラシ L字型
ブラシを保護する透明のキャップが10本入りの中に一つ入っています。
この歯間ブラシで、一番奥の隙間、上下左右あわせて4ヶ所を磨きます。
ぼくの場合、下の奥歯の隙間に食べかすがよく挟まります。
ほぼ絶対というくらいの頻度です。
この歯間ブラシを使うと、ごっそりと食べかすが押し出されます。
それが気持ちよくて、「ホッ」と落ち着けます。
たまに急いでいて歯間ブラシの使用を省略するときでも、「下の奥歯だけは歯間ブラシを通したい!」と思って、使ってます。
これも実店舗での取り扱いは多いと思います。
手鏡(拡大鏡)
ぼくが歯間ブラシで磨くときに使っている手鏡です。
「患者用ミラー デミー」という商品です。
ネットでは医療関係者しか購入できないようです。
メルカリなどのフリーマーケットで出品されることもあるようです。
本体の色が「ピンクだと3倍拡大、青だと等倍」と歯科衛生士さんが言ってました。
歯医者さんで購入して、そのままずっと使っています。
当時、歯科衛生士さんが「手鏡(拡大鏡)を見ながら歯間ブラシを使うと、やったという実感が湧いてがんばれる」と勧めてくれました。
たしかにその通りだと思います。
この手鏡を使うと、歯の間にものが詰まっているのが見えて、歯間ブラシを通したあとにものがなくなったのが見えます。
それで、歯間ブラシを使うことの意味が感じられます。
なくても歯間ブラシを通すことはできますが、使ったほうが断然いい!と思います。
ぼくは今でも毎回必ず使っています。
ポイントケアブラシ
ぼくが使っているポイントケアブラシです。
「インタースペースブラシ」という商品です。
当時歯医者さんで購入し、ずっと使い続けています。
ドラッグストアやスーパーでは見たことがありません。
Amazonなどで買えます。
ブラシの部分だけ交換できるのがありがたいです。
ブラシはとてもしっかりしているので、交換頻度は少ないです。
ブラシの角度が90度より狭いのがとてもありがたいです。
裏側につければ90度以上の角度になります。
奥歯の裏側を磨くときは、角度が90度より狭いほうがやりやすいです。
ドラッグストアやスーパーで売っているものは、ぼくが見た限りでは全て角度が90度の商品でした。
この角度という一点だけで、ポイントケアブラシはこの商品がおすすめだと思います。
最後に
以上、ぼくが歯医者さんと歯科衛生士さんに指導されて実際やり続けている、歯磨きの方法と使っている道具についてお伝えしました。
歯周病で悩んでいらっしゃる方々に、なんらかの参考になればうれしいです。
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